1個前のイラストで「車輪のようなものの描き方」について質問をいくつかもらったのでここで紹介しようかと思います。説明文にするとこんなに長くなってしまいましたが、実際の作図はカップ麺ができあがるくらい、カップヌードルは無理でもどん兵衛が完成するくらいの時間でできると思います。
Photoshopのペンツールで解説してますが、アナログでも同じです。パースの知識がちびっと必要かな?( ;谷)とりあえず順序よく辿っていけば描けると思うのでおためし下さい。わからないとことかあれば遠慮なく!
追記(01. 14. 2011): 分かりづらかった所に画像補完しました。
まずは準備です。キャンバスに消失点VPR(右の消失点)、VPL(左の消失点)、VPB(下の消失点)の3点設置します。パスコンポーネントを各頂点からキャンバスに伸ばします。近すぎると広角になり歪みがでるのでなるべく遠くに。VPRとVPLはガイドを利用して同一横線上に設定しましょう。これ以降、消失点上のアンカーポイントは動かさないように!パスコンポーネント選択ツール(黒矢印)ではなくパス選択ツール(白矢印)で消失点の反対側のアンカーポイントだけを動かして作業します。白矢印になっていても、セグメントを選択すると移動してしまうので、上図のようにガイド(Ctrl+Rで定規を表示させ、定規上からドラッグ)を縦横に置いて消失点の位置をしっかり設置しましょうー。
ペンツールについて簡単に。ペンツール(P)はCtrlを押している間は白矢印のパス選択ツール(A)になります。これはアンカーポイントだけを選択するのに使用します。黒矢印のパスコンポーネント選択ツール(A)はアンカーポイントの繋がったパス全体(パスコンポーネント)を選択するのに使います。白矢印中に更にShiftを押せばアンカーポイントを次々と選択できます。黒矢印と白矢印のショートカットは同じAですが、Shiftを押しながらAを押す事で切り替えができます。
各パスの、消失点でないアンカーポイントを移動させ1点で交わらせます。この点は車輪が内接する直方体の一角となる基準点です。必要に応じて新規レイヤーに境界線を引いておきましょう。
VPLとVPBのアンカーポイントを移動させ任意の厚みを決定します。
今回は上図の左にある図形を断面図(これは描かなくていいです)とする車輪を作図します。グリッド(Ctrl+")などを利用し、上図の右にある図形のように6本の等間隔のパスを描きます。このままでは6本のパスを変形出来ないので、適当な大きさの長方形ツールで囲ってあげます。長方形+6本のパスを黒矢印で選択しましょう。(選択範囲やガイドなど好みのツールでも構いません。とにかく厚みを5分割できる方法ならなんでもいいです。)
選択状態でパスを変形(Ctrl+T)させます。一番左端のパスの下端のアンカーポイントが基準点に来るように移動し、横方向に拡大し、変形を確定します。
一番右端のパスの上端のアンカーポイントを、水平線HL上に移動させましょう。この時、厚みに設定した頂点を通るように移動させます。そのHL上の点に向かって残りの5本の上端を移動させることで、厚みを5分割にすることができました。
VPLとVPBから伸びてるパスを使い5分割の線を設定します。6本のパスはもういらないので削除しましょう。
正円は正方形に内接してなければならないので、正方形を作図します。VPLとVPBを結んだパスを作り、パスコンポーネントととして選択(両端が黒いアンカーポイント)します。その状態でまずコピーアンドペーストを実行、そのままパスを変形します。Shiftを押しながらバウンディングボックスを回転させ、ツールオプションバーの角度値が90°になったら変形を確定します。そのパスの右上端をVPRに移動させます。(上図はここまで終わった状態です)つまり3つのVPを頂点とした三角形において、VPRからVPL・VPBに垂線を下ろす作図をした、ってことですね。。
長方形ツールを適当に実行させ、長方形パスを出します。長方形パスを選択し変形させます。回転と拡大を利用して、長方形の対角の2点がそれぞれVPL、VPBに来るように、且つもう一つの点がさっき作図したVPRからの垂線上に来るようにします。
追記(01. 14. 2011): 上記の方法が分かりづらかったので遥かに簡単な別法を( ;谷) VPL、VPBを結んだ直線を直径とする円を描き、その円弧とVPRからの垂線との交点(ターレスの定理よりこの円周角は直角)を求めます。この交点とVPLを結んだパスを作ります。このパスを回転変形(後述)していきます。
この長方形の一点が来る垂線上の点とVPLを結んだパスを作ります。そして変形です、変形はパス両端が黒いアンカーポイントになってるか毎回確認してから実行することをお忘れなく・・・。バウンディングボックスの回転軸を垂線上の点の位置に移動させ、Shiftを押しながら45°回転させます。ここで先ほどのコピーアンドペーストしたパスに注目します。45°回転させたパスと、コピペしていたVPL・VPBを結んだパスの交点が、VPLとVPBの対角線に対応する消失点になります。
対角線消失点を取るのにやたら長くなりましたが、別に感覚に任せて正方形取ってもいいです( ;谷)どうしても正確に出したい場合だけこの方法をやってみましょう。
その対角線消失点を基準点と結ぶと、求めたい正方形の対角線となり正確な正方形が作図できます。正方形ができたら5分割の点などからの線も引き、車輪が内接する直方体を完成させましょう。
車輪の側面図を作ります。楕円ツールを使用し、Shiftを押しながら正円のパスを描きます。正円パスを選択し、コピペして変形。バウンディングボックスを表示させたまま、ツールオプションバーの縦横比を固定にチェックをいれ比率値を増減させて任意の円を作ります。最後に側面図全体を選択し、これをオリジナルとし、一度コピペしておきます。
コピペした状態から変形します。側面図を自由変形させ作図しておいた直方体に貼り付けます。オリジナルからまたコピペして変形、この作業を6面全体に施します。うーん、それっぽくなってきました。上図は両側面の一番大きい円は削除してます。
境界線引いたり色々して完成!側面図を工夫すればスポークなんかも描けます。車輪だけでなく円柱形の色んな物に使えるかな。まぁ長々と描いてますが、ようするに円ツールをパースに沿って変形させてるだけなんですけどね( ;谷)なにかの参考になればどうぞ~。